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 Q&A


ビジネスモデル「探険」談 By 張 輝
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第37回 ビジネスモデル最前線について語り合おう


 2016年4月23日、快晴。午後1時、産学各界から150名を超えた参加者が春風の吹きぬける東京大学伊藤国際学術センターに集結し、創設15周年にあたるビジネスモデル学会2016年春季シンポジウム「ビジネスモデル、その最前線と向かうところ」の開催を待った。

 冒頭、ビジネスモデル学会新会長に就任された平野正雄氏(早稲田大学教授)は「ビジネスモデル学会の目指すもの」を題とした開会挨拶。「ビジネスモデル学会は、先端的な知の概念であり、かつビジネス現場で求められている新たな経営の思考法であるビジネスモデルを探索し、理解を深め、その成果を発信していく新しい学会として、ビジネスの最前線とアカデミアの最新理論の結合を重視しており、そのために第一線で活躍されているプロフェショナルやビジネスパースン、そしてアカデミアなど多様なメンバーが集まって一緒に探求する」と、平野会長が第1回春季シンポジウムの第一声を発した。

BMA2016年春季シンポジウム案内

 基調講演の幕を開いたのは早稲田大学教授の根来龍之氏で、テーマは「ビジネスモデル最前線」である。続いて、ビジネスモデル対談1として、Yahoo!Japan CSOの安宅和人氏 vs. DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集長の岩佐文夫氏が登場し、「AI、BigDataはビジネスをどう変えるか」についてのトークである。ビジネスモデル対談2は、「今、シリコンバレーから見えること」をテーマにした、スクラムベンチャーズ代表の宮田拓弥氏 vs. 「WIRED」日本版編集長の若林恵氏であった。この後、一橋大学大学院准教授の藤川佳則氏が登壇し、「サービス・ドミナント・ロジック:価値共創の未来」を題とする、基調講演2である。続いて、ビジネスモデル対談3として、「バイオベンチャーの新たなビジネスモデル」をテーマに、REMIGES Ventures マネージングディレクターの稲葉太郎氏 vs. UTECパートナーの片田江舞子氏が登場された。この対談をもって、第一部のプログラムが終了。

 場所を移動して、第二部の懇親会に入る。ビジネスモデル学会理事で東京大学教授の元橋一之氏に乾杯の音頭を取って頂いた後、100名を超える参加者が一気に歓談タイムへ。19時半頃か、学会運営委員長の淡輪敬三氏より、第4回「日本ビジネスモデル大賞」を発表し、その後、退任される松島克守前会長、中谷幸俊前代表幹事へのお礼のタイムである。時間はあっという間に過ぎていき、懇親会もそろそろ閉幕に近づいた。代表幹事の西田治子氏は松島前会長、中谷前代表幹事の功績を称えながら、学会の紹介に上がった。。「ビジネスモデル2.0、ついにスタート」と、松島前会長がコメントされたように、次々と革新をひき起こす学会としてのビジネスモデル学会の新たな地平線が見えて来た、と感じる。
 
詳細は、 BMA 2016年 春季シンポジウム・ハイライト をご参照

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