ホーム関連動向学会近況横断追跡イベント事例広場知的財産文献案内|Q&A|


 Q&A


ビジネスモデル「探険」談 By 張 輝
>> 連載目次

第22回 期待!「未来の可能性の輝き」を感じる一日へ


 大会プログラムが決まった!2013年10月26日(土)午前10時から、東京大学にて、ビジネスモデル学会2013年秋季大会が開催される運びになり、テーマは「ソーシャルビジネス」である。ムハマド・ユヌス氏(グラミン銀行創設者、ノーベル平和賞受賞)は映像出演で臨場し、中村陽一氏(立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科教授、ソーシャルビジネス推進イニシアティブ運営委員会座長)は基調講演をされる。

 周知の通り、近年では、「ソーシャルビジネス」という用語/言葉はかなり定着してきた。ソーシャルビジネスに関するシンポジウムや研究会が開催され、教育プログラムも設けられ、雑誌特集等も組まれるほど、広く認知されるようになった。そういう中で、ビジネスモデル学会ではどのような考え方で企画したのであろう。

 大会実行委員長を務める小川氏は以下のように説明している。すなわち、「なぜ、いまソーシャルビジネスなのか?『それはいまや誰しも、できることなら自分でもやりたいと思っているからだ』、ある運営委員の発言です。『既存の事業や会社の枠を超えて、社会に貢献しながら自分を活かしたい、という気持ちが社会に広まっている』、賛同する運営委員が多数いました。ビジネスモデル学会ですから、ビジネスモデルの本質が何か、という議論が常にあります。」

 同氏は続く。「人が理想を描く、そのアーキタイプである、という議論。またマーケットインパクトから見ていくことが最短コースである、という議論。技術とイノベーションが先導する、という議論。さらに、社会や人生というものについてのものの見方自体も重要な要素でありそうです。」「ソーシャルビジネスを題材に、『未来の可能性の輝き』を感じる一日となるよう準備しています。」と。

   
 左:ムハマド・ユヌス氏(ノーベル平和賞受賞者、映像出演予定)
右:中村陽一氏(立教大学大学院教授、基調講演予定)

  思えば、ビジネスモデル学会の月に一度の運営委員会では、開催される秋季大会のテーマ及び登壇者について数か月も議論し続けてきた。運営委員会代表幹事はもちろん、大会実行委員長をはじめ、運営委員各位は参加者にどのような価値を提供していくべきか、どのようにして提供して行けるのか、などを中心に検討を重ね、依頼すべき登壇者に訪問し、お願いしたりアドバイスを頂いたり動いてきた。

 映像出演予定のムハマド・ユヌス氏は、マイクロファイナンスの創設展開を通じて、世界にソーシャルビジネスの概念を広げた第一人者である。ユヌス氏のソーシャルビジネスについての考え方は、世界中のソーシャルビジネスの実証研究家や、実践家に影響を与えていると目される。「本大会に向けての映像メッセージから、ユヌス氏の生き方・哲学、きっかけ・事業への着眼点、エネルギーを感じ取らせていただきます。」と実行委員長はいう。

 基調講演予定の中村陽一氏は、俯瞰してこられた社会デザインの観点からの、ソーシャルビジネス、NGO/NPO、市民活動等の実証研究の成果や、経済産業省や企業経営者たちとの連携によるソーシャルビジネスへの刺激の実情や、新たな展開などについて、全貌を描されると、筆者も含めてソーシャルビジネスについて関心を持つものとしてはぜひ伺いたい話になる。

 このほか、特別講演者として、熊野英介氏(アミタ株式会社 代表取締役社長)、海津歩氏(株式会社スワン代表者)、大山隆久氏(日本理化学工業株式会社代表取締役社長)、藤川立也氏(一般社団法人マザーワークマネジメント)、出雲充氏(ユーグレナ代表取締役)が登場される予定になり、多彩な講師陣に強い期待したい。2013年10月26日(土)午前10時から、あなたもぜひ東京大学に来てみては如何だろうか。

> ビジネスモデル2013年秋季大会


>> ビジネスモデル「探険」談 連載目次


利用規約免責事項お問合せ個人情報編集後記
Copyright(C)All Rights Reserved