１１月９日〜１５日、中国特許週間の一環として、海南省においてもさまざまな記念イベントが開催され、ＢＭ学会松島会長は１１月１４日午後、海南大学にてゲスト講演を行った。
これは今年９月、海南省科学技術庁からの「日本の技術経営専門家チームを」という要請を受け、ＢＭ学会松島克守会長、ＤＮＤ研究所出口俊一所長、及び当フォーラム代表の張輝というメンバーで訪問を実施したものであり、松島会長の講演は同チーム活動の締めを飾るものである。
講演会場には、海南省科学技術庁、海南省知的財産局、海南大学、海南省のバイオやＩＴなどのハイテク企業等、合計１５０名近くの方々が来場し、非常に熱心な様子で話に聞き入った。
ＢＭ学会松島会長は冒頭で「１０回以上中国へは訪問しているが、海南島は初めてであり、このようなすばらしい所と知っていればもっと早く訪れたかった」と述べ、満場の拍手をもって迎えられた。
松島会長による講演では、「地域クラスターによる地域経済の振興」と題し、日本における産業クラスターの背景、関連政策の変遷、形成に必要な要件、成果や課題、そして産学官金連携という新たな連携モデルが解りやすく紹介され、また具体事例として「浜松クラスター」や「二子玉川クリエイディブシテイー」が紹介された。最後に「地域クラスターは地域経営戦略であり、鍵はイノベーションを志向する地域文化醸成である」と纏め、その後の熱心な質疑応答へと続いた。
講演会の司会を務める海南省科学技術庁国際協力部部長の呉氏は「松島先生の豊富な見識や俯瞰的知見からは大変刺激を与えて頂いた。非常に限られた時間ではあるが、海南地域のイノベーションにとって実に参考になる有益な素材となった」と評した。
JCTBFが窓口を務めた日本技術経営専門家チーム一行は、この中国特許週間・海南地区イベントに参加し講演したほか、国家特許技術（海口）展示取引センター、海南国際創意ハーバー、海南大学、中国熱帯農業科学院等を訪問・交流した。
また、同チームの海南滞在期間中には、当フォーラムとの今後の相互協力を強化するために、「海南省国際科学技術協力協会とＪＣＴＢＦとの相互協力に関する覚書」の調印が実施された。
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