ホーム関連動向学会近況横断追跡イベント事例広場知的財産文献案内|Q&A|


 Q&A


ビジネスモデル「探険」談 By 張 輝
>> 連載目次

第31回 BM学会、第3回ビジネスモデル大賞決定


 特定非営利活動法人ビジネスモデル学会(代表:俯瞰工学研究所 代表理事、東京大学名誉教授 松島克守、以下「ビジネスモデル学会」)では、日本経済の活性化に資すべく、優れたビジネスモデルで成功を収め、さらなる成長が期待できる企業を表彰する日本ビジネスモデル大賞を昨年度より創設された。

 日本ビジネスモデル大賞は、「独創性」、「持続性」、「共感性」の3つの観点から評価できるビジネスモデルを構築し、近年特に優れた業績を達成されている企業を対象として、ビジネスモデル学会の専門委員会とアドバイザーにて審査が行われている。その結果、第3回の同賞受賞企業に八面六臂株式会社を選定された。 

 同学会は、「八面六臂株式会社は、優れた垂直統合型のビジネスモデルを創造し、鮮魚流通の革新に挑み、我が国の多様な食文化の維持発展に努められている。その果敢な起業家精神と卓越した事業構想力を讃えて、ここに表彰いたします」と、大賞専門委員会からの選定理由が説明された。八面六臂株式会社、まことにおめでとうございます!














表彰
 
<関連記事「少量多品種で食材注文、八面六臂、飲食店にアプリ」2015/03/04 日経MJ(流通新聞)>

 インターネットを使った鮮魚流通事業を手掛ける八面六臂(東京・新宿、松田雅也社長)は飲食店向けに青果の販売事業を始めた。店舗の料理責任者らがアプリやウェブサイトを通じて、食材を発注し仕入れられるようにする。飲食店に鮮度の高い少量多品種の食材を提供する仕組みとして定着させたい考えだ。

 まずは青果の販売を本格化した。飲食店向けのアプリの注文画面から野菜など100種類を選べる。当面は約200種類まで増やす。鮮度を伴う品種や量販店などでは入手しにくい希少なハーブ系野菜やブランドしいたけなど少量多品種の品ぞろえを特徴にする。

 鮮魚と同様に、飲食店の事前注文にあわせて築地市場の扱う野菜を買いつけるほか、一部農業生産者との直接契約も検討する。配送網を使い店舗に届ける。今後は精肉や酒類などの取り扱いを広げることも検討する。

 品目の拡大に並行し、今春中にもウェブサイト経由の注文受け付けも可能にする。現在は専用注文アプリを組み込んだタブレット(多機能情報端末)を飲食店に無償で貸与しているが、スマートフォンやパソコンからも注文しやすくする。

 例えば飲食店の閉店後に料理・仕入れ責任者らが外出先や自宅からでも柔軟に発注できるようになる。

 鮮魚を中核に据えつつ野菜などの需要も取り込み店舗あたりの売り上げを向上。同時にインターネットを活用した飲食店向けの食材提供プラットフォームとして地位を高める。現在の登録飲食店は首都圏を中心に1700店。3年後に1万店を目指す。


>> ビジネスモデル「探険」談 連載目次


利用規約免責事項お問合せ個人情報編集後記
Copyright(C)All Rights Reserved