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ビジネスモデル「探険」談 By 張 輝
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第18回 中国2012年最良ビジネスモデル賞


 第13回では、簡単ながら「中国最良ビジネスモデル賞について」を紹介した。中国「21世紀商業評論」「21世紀経済報道」「21世紀経済導報」が主催した「21世紀中国最良ビジネスモデル賞」(原語、「21世紀中国最佳商業模式評選」)は、毎年5月から活動開始し、同年11月に表彰する予定であったが、2012年度の表彰式は2013年1月8日に北京のホテルで行われた。

 表彰式では、主催者代表としての広東21世紀メディアグループ総裁、共同主催者代表としての中央テレビ副トップが開会挨拶し、「招商証券」副総裁、「広州越秀」グループCEO、「小米科技」CEOが特別講演したほか、産学メディア関係者のキーマンが同席し、「イノベーションのパーワー」、及び「新経済の商業洞察」を題とするパネルディスカッションが行われた。その後、中国2012年最良ビジネスモデル賞、最良ビジネスモデル・イノベーション賞、最良ビジネスモデル特別賞が授与された。

中国2012年最良ビジネスモデル賞

 同表彰式では、「21世紀中国最良ビジネスモデル促進連盟」も発足された。同連盟は、中国における優秀なビジネスモデルの研究、普及、推進に取組もうとしている。

 第13回でも述べたが、中国において、ビジネスモデル(「商業模式」か「経営模式」)関連の賞は色々存在する。そういう中で、ここで紹介した21世紀メディアグループ主催のもの以外に、例えば、北京大学匯豊商学院が主催し、中国著名業界誌「新財富」が共同主催の「ビジネスモデルコンテスト」も知られている。これは中国初の学術機関が主導したビジネスモデル賞ではあるが、21世紀メディアグループ主催のものは実務家が主導のビジネスモデル賞といえるかもしれない。

 いずれにしても、中国においても、ビジネスモデルに対する関心が高まる一方であり、多様な関連活動が展開されている。米国発のビジネスモデルという考え方や議論は、米国以外の国のビジネス関係者にどのような影響を与え、そして、何か新しい形が生まれてこないのか、今後、具体例を通して考察していきたい。


> 2012年中国最良ビジネスモデル賞


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