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ビジネスモデル「探険」談 By 張 輝
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第15回 BM学会主催イブニングセッション、好評が続く


 2012年10月3日夜10時近くを持って、ビジネスモデル学会主催の第5回イブニングセッションも好評のうちに終了した。毎回同様、大学、メーカー、証券会社、特許事務所、シンクタンク、ITソリューション会社や経営コンサルティング会社等、といった多様な業界の方々が来場し、参加者は会場を埋め尽くした。

 2012年2月27日に始まった第1回は学会長の松島克守氏が「ビジネスモデルの俯瞰」について、工学のアプローチから展開されてきたビジネスモデル論について、経営戦略論や俯瞰工学を交えながら、2000年頃に始まった研究原点から直近の「中小企業IT経営力大賞」という実例まで、熱く語られた。

 第2回は学会副会長の平野正雄氏が「価値創造型イノベーション〜アップルはなぜ成功したのか〜」について講演し、参加者からは、「イノベーションの原点に、顧客価値創造をおいている。」「顧客価値という点から分析がなされている所がとてもよかった。」「短時間で満足できる内容を聞けた。また終了後のディスカッションがインタラクティブでよかった。」「自分の今までの生き方に加え、今後の進め方に参考になった。」と、多数の感想が寄せられた。

 第3回は同学会副会長の田辺孝二氏が「他人実現型イノベーション〜なぜ社会性が重要なのか〜」について講演した。氏は経済産業省中国経済産業局長というキャリア官僚だったが、官僚らしからぬ発想でチェレンジを重ね、天下りすることなく、働きながら東京工業大学の博士号をとり、さらに同大学の教授になられた。昨今「日本のガラパゴス化」ということがしばしばいわれるが、その事態を1995年の段階で指摘し、学会等で発表したのは田辺氏だそうである。

 熱心に聞く参加者

  第4回目は東京理科大学大学院准教授の西野和美氏が「ビジネスモデルは進歩する〜プロセスとしてのビジネスモデル論〜」について講演し、、「ビジネスモデルに関する議論には、その設計(設計思想や形状、収益構造、組織間関係など)に関わるものが多いが、重要なのは設計の後、つまりその持続性と発展性である」と指摘し、「業績の良い企業のビジネスモデルには、持続的な競争優位性をつくりだすため、様々な『工夫』が随所に散りばめられている」と、研究実績をもとに紹介した。

 第5回目はワトソンワイアット日本法人の社長である淡輪敬三氏が「日本企業の経営革新〜グローバル化と人材モデル〜」について講演した。氏は「今注目されている、『Engagement』の概念と最新の調査結果を紹介しながら、日本企業の経営モデルの今と未来を考えてみたい。」ということで、「品質は品×質であり、品とは何故と何、具体的には、カバナンスや、リーダーシップを指すと考え、質とはどのようにとの意、具体的には現場力、知識と考えることも」というように、実にユニークな説明から展開された。

 毎回セッション後は恒例の懇親交流会が行われ、松島会長の挨拶の後、講演者と聴講者、参加者同士の間、学会員と非会員、会員同士の間、活発な情報交換や懇談交流が行われる。イブニングセッションの幕を閉じて、参加者が会場を後にする際、「本当に参加してよかった」「ぜひ次回でも会おうよ」と、有り難い声は聞えてくる。

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