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第5回イブニングセッション 日本企業の経営革新
〜グローバル化と人材モデル〜

講師:淡輪敬三氏
報道&写真:「ビジネスモデルの輪」編集部
 



 「従来の日本型の組織人材モデルでは、グローバル化、ビジネスモデル革新、M&Aなど、新たな経営課題に対応できない。そのような状況で、日本企業はどのような変革を目指して取組み、どこまで改革できているか。一方で、GEやIBMなど欧米のトップ企業はどのような革新に取組み、日本企業とは何が違うのか・・・。」2012年10月3日18時半、このような問題意識に共感した産学の方々が「霞ヶ関ナレッジスクエア エキスパート倶楽部」に詰め掛け、淡輪敬三氏の講演を傾聴し始めた。

 淡輪氏は東京大学工学部航空学科(宇宙工学専修)を卒業し、東京大学工学系大学院修士課程修了後、NKKに入社された。その後、米国スタンフォード大学で修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、経営コンサルタントとして活躍される。マッキンゼー大阪オフィスの立上げに参加した後、現在はワトソンワイアット日本法人の社長に就任されとともに、一般社団法人国際経営者協会(IMA)会長を務められる。

 このような豊富な経験のもとで、同氏は前述した問題意識を念頭におきながら、「今注目されている、『Engagement』の概念と最新の調査結果を紹介しながら、日本企業の経営モデルの今と未来を考えてみたい。」ということで、1時間半に渡って講演し、「品質は品×質であり、品とは何故と何、具体的には、カバナンスや、リーダーシップを指すと考え、質とはどのようにとの意、具体的には現場力、知識と考えることも」というように、実にユニークな説明から展開された。

 同氏はまた、ミッション(存在意義)、ビジョン(いつまでにどのように実現するか)、バリュー(価値、文化、行動)などのキーワードも用いながら、多くの企業事例や集計データを挙げて解説し、なぜいまエンゲージメントがいかに重要かについて力説した。1時間半の講演はあっという間に終了になったが、活発な質疑応答が続いて、予定時間がオーバーになった。ビジネスモデルに直論しているわけではないが、グローバル化経営に求められるビジネスモデル、そしてそれに資する人材戦略とは何かについてのヒントも確かに感じられる。

 セッション後は恒例の懇親交流会が行われ、松島会長の挨拶の後、講演者と聴講者、参加者同士の間、学会員と非会員、会員同士の間、活発な情報交換や懇談交流が行われた。学会代表幹事の中谷氏の閉会挨拶をもって、第5回の幕を閉じたが、会場を後にする際、「面白かったわ」「ぜひ次回でも会おうよ」と、参加者からは期待の声が絶えなかった。

 講演者 淡輪氏
   会場入口





  
 (左)学会セッション運営委員  (右)熱心に聞く参加者及び質疑応答

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2010年10月02日 in 東京大学






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